お題初挑戦
今週のお題「体調管理」
お題というものに気づいたうえに、ちょうど私の書きたいことに被っていたので書いてみます。
ひとつ前の内容で私の考える「治療」というものについて書いてみましたが、体調管理はいうなればその究極です。なにしろ体調不良を未然に防ぐために管理するわけですからね。こんなに素晴らしいことはありません。
借金で苦しまないためにお金を管理する。時間に追われないためにスケジュールを管理する。管理するとはなんと素晴らしいことか。
しかしまぁ、言うは易し行うは難しと申しますか、それが出来れば苦労はしねえョと申しますか。よほど自らを律することが得意か、もしくはものすごいしっかり者とか頑張り屋さんの人でないとなかなか実行できないのが実情だと思います。
かく言う私もめんどくさがりで、なんでも後回しにしてしまいがちです。そして後から苦しむのです。「なぜもっと早くから頑張らなかったんだ」と。
そこで登場するのが脳科学や心理学です。人間の思考を科学的論理的に解き明かす学問ですね。
道理を通せば無理が引っ込むと言うことで、システムを理解して利用すれば無理なく効率よく目的を達成できるものです。理系的な考え方でそういうのキライ!という方もいるかもしれませんが。
でも、メチャクチャめんどくさくて頑張ろうとしてもできなかったことが、アッサリできるようになったら素敵ですよね。そうなるためのヒントになってくれるものとご理解いただければいいのかなと思います。
偉そうに脳科学やら心理学やら難しそうな言葉を出しましたが、私の専門ではないので残念ながら深く語ることはできません。
ですが、自分にとって必要なトピックを拾ってくるだけでも非常にタメになるので、何かうまくいかないときや「どうして自分はこんなにダメなんだろう…」と悩んでいるときにうまく活用するとストンと腑に落ちて一気に解決できることも多いかと思います。
例えば体調管理の基本中の基本、うがい手洗い。幼稚園の頃から「外から帰ってきたらうがい手洗いをしなさい!」と口煩く言われているであろう習慣ですが、できている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
やってしまえば数秒の、なんてことはない作業ですが、これができない。なぜか。ほとんどの場合、めんどくさい、煩わしいからでしょう。
この「めんどくさい」という感情は非常に厄介ですが、実はコレ、我々が「めんどくさい」と感じるより早い段階で、脳が「行動するかどうか」を判断し、それを後から認識しているのだそうです。
つまり、「うがいをしない」と脳が判断した後に「でもうがいしなきゃなぁ」と思うから、めんどくさいと感じるのです。ややこしいですね。
同じ理屈で「絶対しない!」と思っていても、してしまうことってありますよね。ダイエット中の間食とか、勉強中のゲームとか。誘惑に勝てないというヤツです。
つまり何が言いたいかというと、行動を起こせない、もしくは起こしてしまうのは「意志が弱い」とか「サボりグセがある」ということではなく、「すでに脳内で決定済みだから」ということです。どれだけ取り繕っても時すでに…なんですね。
ではどうすればいいのか。脳の習性を知り、脳の判断基準を自分の意思でコントロールすればいいのです。具体的には「まずはとにかくやる」ことです。全然論理的じゃないですね。
でも慌てないで最後まで聞いて欲しい。大切なのはここからです。
イヤでもとにかくやってみることで、あなたはおそらく何らかの感想を持つハズです。「あーめんどくせ、やってらんねー」かもしれませんし、「意外とやればなんてことないな、これならできそう」かもしれません。が、どう思うかはこの際重要ではなく、行動したことによって「自分はこういう風に感じるんだな」と客観的に自分を観察することが重要なわけです。
専門的には「メタ認知」と呼ばれるらしいですが、つまり「自分を観察する自分」という、第三者の視点になることで、冷静に判断できるようになるということですね。他人のことなら「もっとこうした方がいいのに」と他人事として処理できるわけです。
こうして「自分」を知ることで、次に取るべき行動が決まってくる。「めんどくせー」と感じる自分は、何に対してそう思っているのか。なぜそう感じるのか。どうすればめんどくさくなくなるのか。脳内自分会議を開催するわけです。(キャンディーのつかみ取り大会にオンディーが入っているかもしれませんが、頑張ってください。)
こうして「めんどくせー」の原因を知り、対策をし、解決していきます。自分の脳はこういう風に感じるんだなーと、他人事にしてしまうコツを掴むとかなり楽になると思います。
というか、問題の原因を知ってしまえばそれだけで解決に繋がることも多いように思います。自分が苦しんでいたことの正体がわかれば「なーんだそんなことか」と自然に解決してしまうというか。
それこそめんどくさい、地道な努力ですが、手が打てるということは幸福なことだと思います。「なんとかしたいのに、どうしたらいいかわからない」ことの辛さは、みなさん感じたことがあると思うから。
まとめます。
体調管理とは、己を律すること。
己を律するには、まず己を知ること。
敵(病気)を知り、己を知れば、百戦危うからず。
おあとがよろしいようで。