だっこんさんの忘備録

コーヒーを飲みながら思いついたことを書いていきます。整形リハビリ・心理学領域の話題とワイン初心者の拙い感想が主になりそうです。

姿勢のお話(骨格編)

こんにちは。1月終わるのがあまりにも早くてビックリしている私です。いかがお過ごしでしょうか。私は10年ぶりに連絡をくれた友人に誘われて、PS4とモンハンを買ってきたところです。ひと狩り行こうぜ!

 

 

さて、今回のテーマは私にとっての最重要課題であり、セルフケアの究極形と考えている姿勢についてです。

姿勢が大事ということはわかってるけど、そもそもいい姿勢ってなに?背筋を伸ばすの?という疑問から、しんどくて続かない…いつも気がつけば猫背になる…という悩みまで、姿勢に関するトピックスは尽きないかと思います。

専門家の間でも意見の割れるところもあると思うので、今回も私見が多分に含まれますが、ご容赦ください。

 

まずは姿勢とは、という定義付けから始めましょう。何事もまずは前提を共有するところから、というのが私の持論です。

ここでいう「姿勢」の定義は、人間が立位や座位、場合によっては臥位(寝ている体勢)での「全身の骨格アライメントのバランス」とします。

「アライメントってなんやねん…」となりますよね、すみません。アライメントとは「並び・配列」のことです。つまり骨がどうやって並んでいるかのバランスを「姿勢」と定義します。めんどくさいですが、アライメントもよく出る言葉なのでここで一緒に説明したかったのです。

 

話を戻しましょう。立ったり座ったりしている時の骨の並びのことを「姿勢」と定義したところで、次は「いい姿勢」とは何か、を考えてみます。

 

例えばまっすぐな一本の棒を立ててバランスを保とうとした時、当然ながらトンと置いて倒れなければバランスはいいですよね。最も単純なモデルとしてはコレです。外部からの助力なしで自立出来れば安定した良いバランスと言えるでしょう。

ところが、棒を置く土台がスポンジのようにフニャフニャと不安定だったり、一見まっすぐな棒が実はだるま落としのようにパーツに分かれていて、バラバラと崩れてしまったら。外から安定させるための力を加えて上手にバランスを取ってあげないといけません。だんだんと実際の姿勢の話に近づいてきました。

 

ご存知の通り、人間の体はたくさんの骨が連なって骨格を形作り、その骨組みに内臓や筋肉、神経や皮膚がついています。骨と骨は関節という「繋ぎ目」を形成し、ある程度の可動性を獲得すると同時に、靭帯という拘束バンドで安定性も確保します。必要なだけ動き、壊れない程度に制限しているわけですね。

さらに、先程説明した骨格アライメントにより全体のバランス安定性も高めています。できる限り少ない力で自立しやすい並び(しかも二足歩行で!)に進化してきたのでしょう。

 

このようにとても合理的にできている人間の身体ですが、よくできているが故に雑に扱ってもなんとかなってしまいます。猫背になろうが左右に歪もうが、その程度では靭帯は切れません。最低限のアライメントは保たれます。ですが、バランスは崩れて筋肉が悲鳴をあげ、痛みになります。これが「悪い姿勢」です。

 

骨には筋肉がつき、収縮するエネルギーで引っ張りあげることができます。可動域の許す範囲で自由に動かしたり、固定したりできるのです。この力のおかげで、高いところに手を伸ばしたり立ち上がったりするだけでなく、倒れそうな身体を支えることもできるわけですね。

この筋肉をいかに使うかが、姿勢が良いか悪いかを決めることになります。つまり、「最小限の筋肉で身体バランスを安定させている」状態が「良い姿勢」ということになります。

 

猫背などのいわゆる「悪い姿勢」は筋肉にかける負担が大きく、「良い姿勢」は少ない…ですが、「良い姿勢」になるために必要なことは「筋トレ」です。少ない筋力でいいんじゃないの?と矛盾のようですが、筋力アップが不可欠であることが多い。これはなぜか、「アライメント」を考えると見えてきます。

 

人間が立位である時、バランスの中心である「重心」はだいたいヘソの少し下…丹田と呼ばれる位置にあると言われています。ここをいかに支えるかで全体のバランスが左右されるわけです。イメージとしては、ぬいぐるみを支えて立たせようした時、お腹のあたりを持ってやれば一点の支点で事足りる感じです。

勘のいい方はお気付きかもしれませんが、要するに腹筋、背筋で体幹を支えてあげることが「良い姿勢」を作るうえでの最大の課題となります。そのための筋トレ。

 

ここから先もまだまだ語りたいことが続くのですが、先に「筋肉」の分類の話もしなくてはならないので、いちど区切りたいと思います。

 

ここまでをまとめます。

・「姿勢」とは「全身の骨格アライメントのバランス」のことである。

・「良い姿勢」とは「最低限の筋力で安定したアライメントを保てている状態」のことである。

・最低限の筋力でアライメントを保つには「重心」を安定させる必要がある。

 

次回は筋肉のお話から姿勢についてさらに掘り下げてみます。

それでは、また。