筋肉についての基礎を語りたい
長文を書くためのツールとしてブログが良いんじゃないかと引っ張り出してみたところ、1年半ほど放置してて真顔になりましただっこんです。意志の力が弱い。
今後誰かの役に立つことを祈って(あと自分の趣味と再確認として)文を書くことを再開してみようと思います。
これから続けて身体のことを語るに当たって、やはり基礎から説明しておく必要があると思うので、今回は「筋肉」についての基礎をできるだけ簡潔にまとめてみます。
あと、詳しい人向けに最初に断っておくと、今回説明する「筋肉」は「骨格筋(横紋筋)」で、「内臓筋(平滑筋)」ではありません。そこも解説する機会があればしてみたいですね。
レポートは結論から書くのが基本、簡潔なまとめといえば箇条書きです。まずは目次がてらにまとめてみます。
①筋肉は縮むことが仕事。出来ることは縮むことだけ。
②筋肉は対になるものが存在する場合が多い。前があれば後ろ、表があれば裏がある。
③筋肉は骨と骨をつなぎ、骨格(フレーム)を動かす動力
このあたりでしょうか。それでは順番に説明します。
①筋肉は縮むことが仕事
筋肉というものを細かく細かく見ていくと、筋肉→筋繊維→筋原線維ときて最終的に筋フィラメントというものになるのですが、この筋フィラメントが「アクチン」「ミオシン」という2種類でありまして、神経からの刺激を受けるとミオシンがアクチンに絡まるようにして縮む…というのが筋収縮のメカニズムになっています。刺激が入ると縮み、なくなると戻る…これだけです。
でも、それだけじゃ伸びなくて困るよね?ということで次です。
②筋肉は対になっている
①で筋肉は縮むことしか出来ない、でもそれだけじゃ困るというところまできました。ではどうするかというと、反対側が縮むことで「相対的に伸ばされる」ということが起こっています。
例えば肘を曲げ伸ばしする場合、表側の上腕二頭筋が「曲げる」ことを担当し、裏側の上腕三頭筋が「伸ばす」ことを担当すると行った具合です。しかし、厳密には上腕三頭筋も「縮む」ことで肘を「伸ばす」わけですね。
非常にお上手なスケッチを披露したところで、次です。
③筋肉は骨格というフレームを動かす動力
対になる筋肉がそれぞれ縮むことで伸ばす、曲げるという動きを生み出すことがわかりました。それでは何を動かしているのかと言うと、骨です。人間は外骨格の昆虫などと違って内骨格なので、身体の内側に骨があってそこに筋肉が付着しています。
骨には内臓を守るという役割とともに、身体を形作り、支えるという役割があります。その骨に付着する筋肉が縮んで引っ張ることで、身体を動かしているわけですね。操り人形の糸みたいなイメージでしょうか。ちなみにもちろん筋肉も外的ストレスから体を守る役割を担っています。お腹とか骨がないからね。
筋肉にとって非常に重要なことは、どの骨のどこにくっついているか。くっつく場所によって動き方やトルク(小さな労力で大きなパワーを生む、もしくはパワーを伝えにくくすることで繊細な動きを生む)が変わってくるので、関節をいくつ超えるのか、どの骨とつなぐのか、どの方向に引っ張るのか…などが付着部によって決まるわけです。
こんなところでしょうか。筋肉の基本的な仕事がわかれば、気をつけるべき点は「それぞれの筋肉がどこにくっついて、どの骨をどういう風に動かしているのか」ということだとわかってもらえるかと思います。筋トレをするときによく「どの筋肉を使っているかイメージして!」と言われると思いますが、細かく説明すると上記の内容になるわけですね。
再開初回からなかなかボリューミーになりました。私も細かい内容を再確認したり、お絵かきしたり、ラグマスを横目で見ながら書いたので、かれこれ2時間はかかっちゃいましたね。できれば毎日1時間程度でそれなりのものを書き続けられたら…なんて思いながら、今日はここまで。
質問やお題は常時大歓迎なので、ここのコメントでもツイッターのDMでもどこでも聞いてください。お待ちしております。